私の読書日記

好きな作家:吉村昭、山本周五郎、井上ひさし

「古事記及び日本書紀の研究(完全版)」津田左右吉

古事記と日本書紀に記されている内容の虚実を指摘し、発禁になった著書。読んでいて本当に痛快な気持ちになる。 有り得ないものは有り得ない。 そんな当たり前のことを書いているのに、感動する。 つまり、当たり前のことを当たり前に発言するのは、今をもっ…

ミッドウェイ

昨日(19日)映画「ミッドウェイ」を観た。 本当におかしなもので、なんでこんなに太平洋戦争のことばかり考えているのだろう。 でも積読の中に、太平洋戦争についての本がそれなりの数あるということは「ちゃんと知っておきたいテーマ」だったのだろう。 そ…

恐るべし「員数主義」

「一下級将校の見た帝国陸軍」(山本七平) 積読していた1冊。 やはり積読には意味がある。 「レイテ戦記」を再び中断して、読み始める。 山本七平も召集され、印島(フィリピン)に出征、捕虜になる。 大岡昇平の「俘虜記」も、この「一下級将校~」にも、この…

大岡昇平を読む

「俘虜記」 「野火」 「ミンドロ島ふたたび」 「戦争における『人殺し』の心理学」(デーブ・グロスマン) 「戦艦武蔵」(吉村昭) この夏は大岡昇平をよく読んだ。今も「レイテ戦記」にとりかかっている。 多くは、かつて買って「積読」していた作品。 積読は意…